ワイン大学

ブルゴーニュのテロワールの飲み比べ

ブルゴーニュのテロワールの飲み比べをするなら一番分かりやすいのが一級の飲み比べです。

同じ作り手の一級を飲み比べると一番よく分かります。

と言うのは村名は彼方此方の畑のブレンド、特級は作り方も気合が入って新樽100%だったり、全房醗酵させていたりして造りの違いが味に大きく影響します。

同じ作り手の一級であれば概ね樽の使い方も仕込みの方法も似ているのでテロワールの飲み比べに集中出来ます。

先日モンジャール・ミュニュレのヴォーヌ・ロマネを飲み比べました。

CIMG7631 (4).jpg

<Mongeard Mugneret>
モンジャールは80年代に多くの傑作を作って注目されますが、規模拡大の影響か、パーカーの影響か90年代から2002年位まで長期熟成タイプの重たく鈍いワインを作って日本では人気が落ちました。しかし2005年のヴィンテージを飲んだ時、他の作り手がローヌの様な重いワインを作っていたのにモンジャールは本当にエレガントでフィネスを感じるチャーミングなワインを作って驚きました。05以降のワインは90年代のワインとは全く違う路線でやや薄ウマ系に仕上がっていてテロワールも綺麗に表現しています。
そんな事で70年代の飲み手の評価は高いのですが50~60年代の飲み手の評価は低く値段もぶっ飛んでいないのが良いですね。

・Vosne Romanee 2009
09の良さがよく出て今飲むには最高の一本かと思います。
香りが素晴らしく透明感があってエレガントです。こんなワインを毎日飲みたいと思わせる一本でした。09としてはリキュール感が弱いのも良いと思います。多くの作り手はリキュール感が強く出過ぎている様に思います。
・Vosne Romanee Les Suchots 2009
ヴォーヌ・ロマネ一級の王道のスショです。鉄分赤錆を感じる村固有のミネラルを感じます。ミニ・サンヴィヴァンと言った感じです。香りも味も素晴らしい、誰からも愛される一級かと思います。
・Vosne Romanee Les Petits Monts 2009
リシュブールの上クロパラの畑の隣です。名前は小さな山と言う意味です。標高の高さ故の冷涼感と厳しさがありますが、実に見事なプチ・モンです。ミニ・リシュブールと言って良いでしょう。これでビロード感が出たらDRCですよ。思わずウットリするワインで香りを嗅いでいるだけで癒されます。
・Vosne Romanee Les Orveau 2009
エシェゾーやミュジニーに近い畑で名前はヴォーヌ・ロマネですが村はエシェゾー村です。明らかにスショやプティ・モンにあった鉄分・赤錆を感じません。豊かな味わいでとても美味しいです。ヴォーヌ・ロマネは多少気難しく繊細ですがエシェゾーは誰からも愛されるリッチなワインでこのオルヴォーもこの特徴がよく出ています。ミニ・グランエシェゾーと言う感じです。
この一級三本はテロワールを綺麗に表現していて本当に勉強になります。
・Echezeaux Vieille Vigne 2009
このワインはモンジャールが2011年を最後にオスピスに寄進した為今後リリースされません。
1929年に植樹したルージュ・デュ・バの区画の葡萄から作られます。何と樹齢87年です。
DRC同様に全てでは無いですが09はかなり高い比率で全房醗酵されています。新樽90%です。
実にリッチで旨いと一言言わせる力があります。滑らかさも一級を超えていてスケール感球体感全てが特級だなと思います。
DRC以外のエシェゾーの中では傑出したワインだと思います。

綺麗にテロワールが表現されていて大変勉強になりました。

ワイン会で時々この様な企画がありますので勉強したい方は是非お出で下さい。